プレーヤーが治って来てレイアウトも終わりこれで良しと思いましたが、なかなかそう上手くは行きません。
フォノイコライザーが二台になり、三台のプレーヤーにそれぞれMCカートリッジが付き、それぞれに昇圧トランスが繋がって居ます。
収納しているラックは急ごしらえとは言えしっかりしていますし、ちゃんとシールド線を使いアースもしっかり取っているんですが、やはりハムを拾います。
プリをそれぞれのポジションにして最大ボリュームにしてもサーッと言うホワイトノイズがするくらいがベストですが、ブーンと言う嫌な音が出ます。
ほんのちょっとの事なのです。
昇圧トランスの置き場所や向きを変えるとノイズが大きくなったり小さくなったり。
最初は適当に置き場所を決めて使っていましたが、だんだん変な格好になって(笑)
それでもノイズの出ない位置を探してセット完了。
その前に
プレーヤーが修理に行ってる間CDを聞いて居ましたが、その間CDを聞き直して電源ボックスやらコンセントやらの改良。
天井裏に入って新しく電源ケーブルを引き直した事などは前回ブログにも書いた通りです。
CDプレーヤーも新しいのを買おうとも思って居たのですが、取り敢えず今の所は改善作業が功を奏してスピーカーのセッティングで音質や音楽の聞こえ方も変わるので、なんとか調整で上手く聞けるようにはなり、高い出費をしなくて済んでいます。
あくまで今の所と言う事ですが(笑)
CDが上手く聞けないとシステム全体のセッティングも難しいのです。
そんなこんなで相変わらずゴソゴソやりながら充実したアナログ生活を・・・と言うはずだったのですが。
エクスクルーシブP-3とP-3aをキチンと整備してもらってだんだん欲が出て来てしまいました。
オルトフォンSPU−AEとゴールドバグMr.ブライヤー。
このカートリッジはオリジナルのシェルに組み付けられて出る音が、カートリッジの味を引き出して居る事は承知しているのです。
が・・せっかくアームも最高の状態に戻してもらったのだし、出来ればストレートアームが使いたい。
と思って居ると、なんとなく音がおかしいのでピアノを掛けてみたら音が歪みっぽい?気がする。
カートリッジの取り付け部分の接点が気になって外して工場で使う電子機器クリーナーを柔らかい布に付けて拭き取ると結構汚れていました。
アームの奥の接点も綿棒で拭き取るとこっちは黒いすす状の汚れが。
前オーナーか保管場所の環境か判りませんがとにかく綺麗にしてスッキリ音も改善・・・したような変わらないような。
いや・・ちゃんと良くはなりましたがなんとなくモヤモヤ感が残る。
接点が多いよなぁと心はもやもや。
まぁ替えて良く無ければ戻せばいいのだし、とにかく有る物は使おう。
と言う事で予備のブライヤーをストレートアームに付けて有る物と交換しました。
ブライヤーはカートリッジ本体のネジ穴が細いので直接シェルに付けると具合が悪いのでスペーサーが必要ですが、オリジナルのシェルに付いているスペーサーは穴が違うので使えません。なのでずいぶん前に自作したスペーサーを使って居ます。
これも材質で音が変わるので数種類作って試してみました。結果、オリジナルに近いアルミを黒アルマイトした物を使って居ます。
音出しすると以前よりもうんと良くて、やはりストレートアームは良いなと痛感しました。これもキチンとメンテナンスして頂いたお陰ですね。多分反応が前よりうんと良くなって居るのだと思います。
さてさてこちらが良くなったらもっと欲が出ました。もう40年も前にP-3を使って居た頃SPU-GEをストレートアームに付けて使って居た経験があります。ですが今有るAEはオリジナルシェルから外す事が出来ません。急遽東京のGRFのある部屋さんにメールして使って居ないGEは無いかと問い合わせるとメンテ済みの物が有るよとお返事頂きました。早速お願いするとすぐに送って頂けて到着。いつもながら仕事の早いGRFのある部屋さんです(笑)
到着したSPU-GEをシェルから外してストレートアームに取り付け・・・とは行かないのです。SPUはカートリッジ上部に大きなマグネットが飛び出していて平面のシェルには付きません。多分昔はそのためのスペーサーが別売りで有った気がします。もちろんオルトフォン純正では無かったと思いますが。今からそれを探すのも面倒なのでこれも自作する事にしました。
取り敢えず取り付ける事が優先なので簡単に作れるアルミで製作
しっかり固定出来て音もしっかり良い音が出ました。
・・・が
どうも物足りない
とっても現代的でスッキリと良い音がするのですがSPUらしくないのです。
で・・・写真をGRFのある部屋さんに送るとこんな物が有ったよとメールが
これがその社外品のスペーサーらしく真鍮製だと言う事で、音の物足りなさはスペーサーの材質の違いかなと思い、実はとっても面倒だったのですが真鍮で再制作。
結果こうなりました(笑)
肝心の音質はとっても良好です^^これならSPUらしい。
これP-3aなんですが、詳しい方は写真見て違和感有るかも知れないですね。実はアームに締め付けるフックの部分がエクスクルーシブのオリジナルではありません。うちにこのP-3aが来た時に既に純正品は紛失されていて、これもうちで自作した物です。純正品は樹脂製だったかも知れないですが、自作品はアルミです。
上から見るとこんな感じです。でも純正品よりしっかりと傾きが無く取り付くのでこっちの方が優秀だろうと勝手に思って居ます(笑)
オリジナルシェルでS字アーム使用だと確かに味は濃いのですが、なんとなく好みが違う気がするのです。だからたまにはそっちも使って変化を楽しんだりオリジナルの音の良さを確認する事も大事だと思うので、その環境はいつでも使える状態にしてあります。
FR-7fも有りますが、これはシェル一体型でばらせないのでそのままで。
とここで更にGRFのある部屋さんのメールに気になる所が・・・・。
針圧は幾つでやってますかって・・・。
取り敢えずどれもカタログの数字でセットしてありますが、実際は計ってみると結構違ってたりするんです。と言うより、目方では無く出て来る音質で決めるのがベストですので、いろいろ落ち着いたし針圧を変えて試聴をする事に。
やっぱりまずはピアノですよね。これで何度も試聴を繰り返す。あーもう・・・ホントにめんどくさい(笑)
ピアノでセッティングして次はヴァイオリン
次はチェロ
こうゆう事は深夜の静かな時にやるので、ほぼ朝までかかります。しかも数日(笑)
ほんとめんどくさいですw
コンマ1g単位で変えても音が随分変わります。久しぶりにオーディオ三昧したなって感じです。最近こんなに真剣に取り組んで無かったなって反省。
ですが昔こんな事コツコツやってた頃と違うのは音ばっかり聞かないで音楽がどう聞こえるのかってポイントが重要になった事です。音質も当然重要で判断基準にはなるのですが、音楽がどう聞こえるかの方が重要になっています。聴いて心に響くか・・みたいな所が重要に。もう低音や高音等などは出ていて当然で、それがどう音楽に影響するのかの方が気になります。
3種類の楽器だけで無くオケや室内楽、声楽。そして最後は歌謡曲です。
逢いたくて逢いたくてを何度も何度も聴きました。女性の声は本当に変わるし解りやすい。最終的には自分が好む声になるようにしますが、それが良いのか悪いのかは判りません(笑)思い入れも有りますからね、特に女性の声には。それが良くても他の物も良いとは限りませんが、とても明確な判断材料にはなります。
三つのカートリッジをそれぞれLPを変えて聴いて針圧を決めました。これから先も変えるかも知れないけど、とりあえず力尽きたので今はこのままで。
でもLP再生はいいですね。CDと違い調整するポイントが多いので好きに鳴らせます。CDプレーヤーも何台か並べたらそれぞれ使い分け出来るのでしょうがね。
ジャケット見てるだけでも幸せですもんねw