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音楽やオーディオについて思う事を書いてみます ご覧になった方はどうぞ足跡残して行って下さいね


by inakagrf
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低域の変化

脚の新設から5ヶ月
低域だけでなく音楽全体に厚みや深み
スケール感が増して来た
全体が良くなるのと同時にそれぞれのパートの存在感も増して大編成の演奏ではコントラストが美しい
JAZZを聴く時のスピード感もなかなかの物だと思う
ベースもドラムもなかなかの切れ味だ
調子に乗ってJAZZのLPやら演歌やらを数枚......もっとかな(笑)
ちょっと買い過ぎたかも
だが確実に心地良く聴ける音楽の幅が広がった
お陰でちょっと欲が出て来て欲しい物も増えて来た
全く病気である


一泊で人間ドックを受けた
御多分に洩れず聴力は低下していた
と言っても超高域が聞こえにくいといった程度だが
検査に使うヘッドホンを改善して欲しいものだ
いろんなノイズが多過ぎて肝心の信号音が聞こえない
と文句が出るのも加齢のせいか(笑)


低域にもいろいろ有る
録音に寄って様々なのでとにかくいろいろ聞いてみる必要がある
オーディオのセッティングは根気では無く、適当に面倒くさがりが良いのかもしれない
一度セッティングしたら結果が出るのはずいぶん後だからだ
この5ヶ月間SPの位置のセッティング以外は弄って居ない
ああ途中に真空管をいろいろ試したりはしていたけど今は元通りRCAのNOS球を使っている

低域の変化_f0239124_1725771.jpg


オーディオセッティングで重要なのは音を細かく聞かない事だろうと思う
音楽全体の印象、聞き味、存在感
最も重要なのが音楽を楽しめるかという事だと思う
低域の改善はしたが低域ばかり聞いていたら肝心の音楽が聴けない
低域の量的変化や質の変化を知る上で聴いてみる物は有るがそればかりずっと聴いていたら楽しめないし時間の経過で変化して行くために迷いが生じるばかりだ
最初のセッティングは適当にして....
まぁ結構真剣ではあるが自分の裁量以上の事は無理だし
元来適当な人間であるからやる事も適当だ
趣味の世界だからそれで良いと思う
人の意見を聞かない訳ではないが
面と向かって苦言を呈してくれる間柄の友人も多くはない
もっともそんな友人が多かったら正直邪魔くさいだろうなぁ
ほっといてくれって言いたくなるかもしれないわ(笑)
が聞く耳持たない訳では無いので一応聞いて解釈する努力はする
ただ聞く耳もいろいろであり目指す物も違うものだ
人のためにやってる趣味ではないので苦言は苦言として受け止めて参考にはしたいと思う

人のためにやってはいない筈のオーディオだが誰が聞いても明らかに変だという場合も稀にある
時々出かけて他人の御宅のオーディオを聞かせて頂く機会がある
出会いは重要でいろいろ勉強になる
良くも悪くもである
お邪魔するのは良し悪しの判定に伺う訳では無い
多くは自分の知らない音楽との出会いを期待しての事だ
音は二の次
いかに音楽を楽しんでいるかを学ぶ事が重要だ
後は情報交換
自分の知らない音楽やオーディオと出会う事は楽しいものだ
どんなに安物のちっぽけなオーディオセットで聞いている人でもちゃんと音楽を楽しんでいる人の御宅で聴く音楽には魅力が有るものだ
聞き所を心得ているのだと思う
要は聴く人の心構えなのだと思う
如何に音楽を愛しているのか
それを学ぶ


オーディオを真剣にやってる人の御宅でも学ぶ事は多い
何にしても趣味を楽しんでいる人の御宅で自分の知らない世界を覗くのは楽しいものだ
結局そうゆうものが自分の中にも蓄積されて自分の趣味も膨らんで行くのだから


だがお邪魔して正直残念だなと思う人も居る
大抵は聞く耳持たない孤高の人だ
孤高と言えば聞こえが良いが
何かに取り憑かれたように固執する人
文献やら伝説やらに固執して公の情報のみに囚われて物を買ったり
実際を考えずに伝説的な機器のみ揃える事に固執する人
自らの感性を大事にしない人
または人の評価ばかりを気にする人
私はそうゆう人にはあまり共感を覚えない


自分の耳は人の耳とは違うのだ
人生も性格も好きな物も違う
お邪魔してこれは権威ある雑誌の評価が高かったとか、誰それが使っていた物と同じだとか
確かに選定基準として参考にするのは良いと思う
だが明らかに使い方が間違っていたり
せっかくの機器が活かされていなかったり
残念な使い方をされている人には何か言いたくなる
それでも聴ける音楽が良ければ良いのだが
ずいぶんなお金をかけて
良い部屋があって
残念な音楽しか聴けないのは本当に残念だと思う


本人がそれで満足で有れば言う事は無い
だが不満足で対策に雑誌を見ては新しい物を買って物で溢れた部屋を見るにつけ残念な気持ちは収まらない
不満足で店に行けば高い物を売りつけられて
店で聞いた時は良かったのにうちでは良い音がしないと宣う
当たり前である
聞く場所が違えば機器のパフォーマンスは変わる
店で良い音がして自分の部屋では良い音がしないと言う事は明らかに使い方が間違っていると言う事だ


要するに下手なのである
機器を買って店以上の音楽が聴けなければ自分の使い方を改善する努力をすべきであって更に物を買い足すなどと言う事は言語道断だ
ここで問題はアクセサリー類だ
店では様々な高価なアクセサリーを使って商売に結び付けている
家に持ち帰り良い音がしないと言う事が店の思う壺だと言う事だ
ケーブルが悪いとか
電源が悪いとか
あれが悪いこれが悪い
結局大枚叩いても良い音楽が聴けないデススパイラルが待っている
ここを覗いてくれる人で共感を覚える人は私のプアオーディオの世界に共感してくれる人だと思う
プアオーディオの基本は情報に惑わされない自分を確立する事である
音は人なりである
それに尽きるのだ
必要な物は買うのが良い
だが困った時の情報頼み
店頼みは良く無い


まぁしかし
オーディオにお金を投じる人が全てプアオーディオにはまったらオーディオメーカーもお店もやっていけなくなるので、共感する人は少ない方がいいだろう
それが世の中のためである
お金を使える人は使うのが良いのだ
金持ちが金を使わ無い事ぐらい悪徳な事は無い


低域の話だが多くのオーディオファンは高い音に囚われがちだ
高い音を綺麗に出そうとする
スッキリと歪みの無い再生こそが醍醐味と勘違いしている気がする
だがそれこそが現代のオーディオの落とし穴だと思う
スッキリ出すために歪みの無いツイーターを追加したり
機器を高い物に買い替えたり


確かに世の中の流れがそうなのだからそれも間違いでは無いだろう
だがプアオーディオにあっては決して陥ってはいけない重要な部分である
超高域が歪み無く美しく伸びる事がバイオリンソロが魅力的に聴けたり
人の歌声が心に響く事とは別なのである
オーケストラが清々しく川のせせらぎのように弦の高域が聞こえて美しく音楽が流れる等々
昔中学の音楽の授業でそんな表現が有ったが幻想を持ってはいけない
音楽は上手に再生するから美しいのでは無い
演奏者が美しく演奏したから美しいのである
激しい演奏は激しい
汚い効果音もある
音楽再生は自分の思い込みは捨てて心をフラットにして聞くべきだ
そしてオーディオセットのセッテイングも出来るだけフラットな再生が出来る事が望ましい
音楽や音に対して
特にノイズや歪みに対して
幻想を持って聞いてはいけない
良い音楽が美しいとは限らない
名演奏名録音が全て美しいのでは無いのである
音楽は感情表現である
なんでも綺麗に聞こえるオーディオセットはどこか変なのだ
汚い音を綺麗に再生する事ほどナンセンスな事は無いのだから


数十年前に録音された名演奏をリファレンスで聞く事は叶わない
だが数十年の時を経て尚人を惹き付ける演奏が魅力的に聴けないオーディオセットが果たして良いオーディオであろうか
その時代の録音はその時代の機器でという考えも悪くは無いだろう
有り余る財力が有れば可能かもしれない
だが僕なら機器は最低限でソフトにお金をかけたいと思う
もしくは部屋だな
自分の気に入る家を建てて自分の部屋を作る
後は世界中を旅して良い演奏会場で良い演奏を聴く
部屋に閉じこもって居るよりはその方が良いと思うし家族サービスにもなる
しかし幸か不幸か自分にはお金が無い
なのでこうしてプアオーディオに拘るのだ

このブログを見ているオーディオファンはこの記事を見ながら全く馬鹿げていると苦笑している事と思う
だがブログとは人に対して発するよりもむしろ自分を再確認するための物だと思う
たまにキーボードをパンチしながらいろいろ考えるのだ
これから自分はどうしたいのか
迷ったり心が決まったりした時に書き記しておこうと思うのだ
趣味の世界は結構堂々巡りである
いろいろ本筋から外れてしまう事も多々ある
ここはそんな時に自分を再確認する場所のような気がするのだ
なのであまり自分に置き換えてこのブログを読んだりしないで頂きたい
ここに書く事はすべて私の心の中の出来事である
多くの人には当てはまらない事が多いと思う


前段の6SN7をいろいろ入手した
昔懐かしいマツダの球やらナショナルの球
GEもある
ほとんどテレビ球の中古球だ
実際使っているのはRCAの赤い印刷の球が多い
日本の古球はとても良い音がする
古い球だが帯域も満遍なく出るし実に整理されたバランスの良い音がする
最近の球にありがちな高域は綺麗だが低域が出なかったり中抜け感が有ったりする事も無い
GEも優秀だ
写真の中ほどのグレーの球はRCA球だ
これも端正な音がして申し分無い
他にはRCAのシルバー文字の印刷された球も持っている
これはスッキリして清々しい音がする
いろいろ使うが結局赤い文字で印刷されたRCA球に落ち着いている
これが一番荒っぽい音がする
少しバランスも悪いのかもしれないが自分には合ってる気がするからだ
帯域は上も下も満遍なく出る
もちろん中域もである
だが音色が荒っぽい
派手と言ったら良いだろうか
正直美しいとは言えないが音楽に強さや魅力が出るのはこれが一番良い気がする
飽きたら変えてみれば良いと思う
実際今までも変えて長期に使った事も有る
他にも数種類の球があるのでそのうちまた試してみようと思うが今はやらない
めんどくさいから(笑)
今は買ったソフトを聴くのに忙しいしどんどん音楽を聴きたいからだ
システムに拘っている時間が惜しい
これでもまだまだ現役で仕事をしている
仕事以外にもやらなきゃいかん事も多い
家人の世話にもずいぶん時間を取られるようになった
老老介護が目前である
子育てに追われて音楽が聴けなかった時期が有ったが
今度は親や妻の世話で時間がなくなるかもしれないなぁ
だがそれが終わった頃には自分も老人だ
今度は何が何でも音楽は聴き続けようと思っている
Commented by 村山紀昭 at 2015-06-17 10:23 x
非常に説得力ある文でした。実際に音と音楽に誠心誠意向き合った人ならではですね。
by inakagrf | 2015-06-06 10:33 | 音楽とオーディオ | Comments(1)